MENU

 46歳主婦です。抜け毛が一番最初に気になったのは、31歳で出産を経験した時です。授乳の時期と、外国への引越しが重なり、ストレスも手伝って、枯葉が枝から落ちる如く、それはもうハラハラと髪の毛が抜けました。

 

 当時の写真を見ると、ひとつ結びにしていても分け目がバッカリとあき地肌があちこちに覗いて見え、このまま禿げてしまうのだろうかと本当に不安でしたが、あの時の抜け毛は一時的なものだったようです。授乳が終わると、少しずつ元に戻りました。

 

 しかし、更年期の抜け毛はそれに比べてかなり深刻です。鏡を見て、「あれ?おでこの分け目あたりが少し薄くなった?」と思ったのは、43歳くらいのことでした。私の家系は、父も母も、そのまた両方の祖父も祖母も、みな見事に頭髪が薄いのです。

 

 誰に似ても間違いなく晩年は頭髪が薄くなるだろうという覚悟はあったのですが、やはり実際に目に見えて薄くなってくるとショックは隠せません。恐る恐る、合わせ鏡をして普段は見えない後頭部を見てみると、つむじの部分もかなり薄くなり始めていました。

 

 髪によいと聞いてココナツオイルでマッサージをしてみたり、クリームバスに行ってみたり色々とやってみましたが、年々髪は確実に薄くなっています。授乳で抜けていた頃とは、確実に髪のコシも太さも違います。手を髪に差し入れると、頼りない感覚がフワフワと指にからむだけです。

 

 若いころはロングでしたが、もうロングも無理です。美容院でも、似合う髪形を考えるのではなく、少しでもボリュームアップして見える髪形を、とオーダーするようになりました。薄毛が気になるんです、と美容師さんに相談しても、「大丈夫ですよ・・・」と困った顔で笑われるだけなので、きっと美容師さんも言えないだけで、「薄いな」と心の中で思っているのだと思います。クリームバスも、たくさんのお客さんの頭を触っているスパのスタッフさんに薄いと思われるだろうなと思うと、恥ずかしい気がして行けなくなりました。

 

 年齢とともに薄毛になるのは免れないとわかっているのですが、少しでもスピードを遅らせることはできないか、というのが今の一番の悩みです。髪に悪いとされることはなるべくしたくないのです。

 

 しかし、在住国での生活は、常夏のため一年を通して強烈な紫外線を浴び、電車がないのでどんな暑い日でもヘルメットをかぶってバイクで移動、汗とほこりまみれで頭は蒸れ、年中頭皮にあせもができてしまいます。水も硬水で、髪によくない気がします。

 

 かゆくても掻くと頭皮に傷がつくので昼間は我慢していますが、夜、寝ているときに無意識に頭を掻きむしってしまっているようです。夜中に掻きむしっているためか、必ず髪の毛が抜ける夢を毎晩見ます。この間などは、苔むした土の層が剥がれ落ちるように、頭皮ごとぼろっと頭から剥がれ落ちてしまう夢を見ました。

 

 なにか対策をしなければとは思っているのですが、これといった有効な対策がみつからないまま、今日も頭を掻いています。若い頃の、ふわふわのロングヘアーの日々が心から懐かしく、切ないです。